兄弟姉妹で1つのお墓に入れる?

お客様からの質問の中で、比較的よく聞かれるのが「兄弟姉妹で1つのお墓に入れるのか?」ということです。

親が亡くなったとき、兄弟姉妹でお墓を求めるための費用を分担した場合などにこのようなご質問を受けることがあります。

僕の結論としては「一部の場合を除き、やめた方がいい!」ということです。

宗旨宗派を問わない公営または民営の霊園では、管理規定として「埋葬可能範囲は6親等内の血族・3親等内の姻族まで」などと定められているところもあります。

これは日本における民法上の親族の具体的範囲が上記のようになっているためと思われますが兄弟姉妹は2親等の血族となりますので、規定上は問題なくお墓の祭祀主宰者(主としてお墓をお守りしているヒト)の了解があり かつ、霊園管理者が規定上問題ないということであれば兄弟姉妹でも1つのお墓に入ることは可能ということです。

同じく寺院墓地の場合でも祭祀主宰者の了解と、その寺院のご住職の許可を得られれば可能なのでしょうが 現実には、ご住職の許可が得られないケースがほとんどです。

では、なぜご住職の許可が得られないのか?また、僕も「やめた方がいい!」というのか?

その理由は「子孫にトラブルの種を残さないため!」です。

兄弟姉妹が1つのお墓に入った場合、お墓に入る側は実の兄弟姉妹ですから何の問題もないでしょう。
そのお墓にお参りする方たちは、いとこ(従兄弟姉妹)となります。
いとこ同士であれば多少の交流もありますが、実の兄弟姉妹のようにはいかないこともあるでしょう。

そのいとこがそれぞれ亡くなると、今度はそのお墓にお参りする方たちは はとこ(再従兄弟姉妹)となります。はとこともなると交流もほとんどなくなるでしょう。 名前すら知らないというケースだってあるかもしれません。

そのはとこがそれぞれ亡くなり、今度そのお墓にお参りする方たちはというと・・・

まず交流なんてないでしょう!もうハッキリ言って他人と言っても過言ではないレベルです。そういう方たちが1つのお墓を守っていくということは、現実的には非常に難しいのです。

○年間の管理費は誰が払うのか?
○そろそろお墓の修繕をしたいけど費用は誰がどのように負担するのか?
○ウチのお墓にお参りしてるけど、あの人誰?
○法事は誰が音頭を取るのか?お布施は誰がどのように負担するのか?
○兄弟姉妹は良いけど、その配偶者とは同じお墓に入りたくない!
などなど、想像すればするほど恐ろしくなるようなトラブルが色々と考えられます(>_<)

このように子孫に無用のトラブルの種を残さないためにもお墓の祭祀主宰者は一家系に絞り、それ以外の方たちは新たにお墓を設けるなどして 兄弟姉妹で1つのお墓を共同使用するということはやめた方がいいでしょう!

ただし、先に「一部の場合を除き」と述べたように問題の無いケースもあります。
○未婚
○既婚だが離婚をし、現在は独り身
○既婚だが子供がいない
○既婚で子供もいるがその子供は嫁ぎ先のお墓に入る
など、そのお墓に入る予定の子孫が続かないということがはっきりしている場合は同じお墓に入ることもあり得るでしょう。
※既婚の場合はその配偶者も一緒に入ります。
※お墓の祭祀主宰者と墓地の管理者(管理事務所またはご住職)の許可は得る必要があります。

ご先祖様供養の場であり、家族の絆の象徴でもあるお墓をトラブルの場、トラブルの象徴には絶対にしたくないものです(^^;)

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